2022年12月11日「けいばーの」の買い目と結果
12月11日(日)
阪神9R「オリオンステークス」
発走時刻:14時25分
コース:芝2200m
◎ 11番 カーディナル
厩舎:林徹(栗東)
騎手:横山武史
推奨買い目
3連複1頭軸流し
軸馬:11
相手:12,2,8,7,6,5,4
(21点)
『◎カーディナル 短評』
本命には林徹厩舎の管理馬◎カーディナルを抜擢する。
デビューからの4戦は勝ちきれずに初勝利まで時間を要したが、いずれのレースも勝ち馬との着差はさほどなく、いつ勝ってもおかしくない能力を示していた。
勝てなかったとはいえ、一戦ごとに経験値を積み、レース内容も良化していたのだ。つまりは良い相手ばかりであったということ。
そして5戦目でようやく勝ちあがると、その後の3走で一気に1勝クラスだけでなく、2勝クラスまで突破した。きっかけを掴んだことで、「能力馬が開花した」といえる成長過程は顕著であった。
多くの競馬ファンの口から「あれは衝撃だった」と言われているのが、2勝クラスを勝った東京芝2000m戦だ。スタートから楽にハナを奪うと、そのまま先頭を譲らずに2着馬に8馬身差をつける圧勝劇を演じてみせた。
1000m通過タイムは「59.3秒」。早すぎず、スローでもないミドルペースながらも、8馬身差もの差をつけていたあたり、あの時点で同級相手には能力が違い過ぎたといえる。
騎乗したC.ルメール騎手も期待を寄せていたが、3勝クラスはさすがに相手も強く、馬券圏内を確保できずに苦戦し、挫折のような格好であった。
とはいえ、敗因は明確。東京芝2000mの性質上、外枠は圧倒的に不利。外枠からのスタートとなると、ハナを取りずらく自分の競馬ができていなかった。3勝クラスの1戦目は13番枠からだったため、スタートから勢いをつけてハナを奪ったが、序盤で脚を使って勢いにのせたこともあり、道中に力んだことも影響して直線で失速。その次の一戦は、内枠を引いたが、あえて前に馬を置き、我慢させる競馬を選択。しかしながら、これもまた自分のリズムでの競馬ができずに力を発揮できなかった。
とはいえ、さすがは力のある馬だ。こういう馬は立て直した時にしっかりと結果で示してくるもの。
約4ヶ月の休養明けで臨んだ前走は、減っていた馬体も戻り、気配も良くなっていた。陣営も再現性を重視して東京芝2000m戦での復帰を選択。1000mの通過時計は[57.9秒]のハイペースで、逃げた馬に追走するキツい展開の中を2着に粘り込んだ。
後方から差して勝利した3歳馬「ラーグルフ」はホープフルステークス3着や皐月賞出走経験のある素質馬で、相手が強すぎた。この敗戦は仕方のないことではあるが、これまで経験したことのなかったハイペースで、好走できたのは成長そのもので、評価できる。
今回は舞台が替わり、阪神芝2200m戦。スタートからコーナーまでの距離は長いため、先手を主張すれば取りたいポジションがとりやすい。また内回りで直線も短く、逃げ・先行馬が有利になりやすいコースであることから、前にいってこそ力を発揮できる◎カーディナルにとっても、好条件となる舞台替わりとなるだろう。
また父ハービンジャー×母エカルラートの配合から見れば距離延長に不安はなく、高いスタミナ値を見せた前走内容を考慮すればむしろ好都合。
鞍上にはスタートの上手さから逃げ馬と相性の良い横山武史騎手を手配。デビュー戦2着以来のコンビ結成で、ここを勝てばオープン入りとなるだけに、今後のコンビ継続に向けて鞍上も気合いが入る一戦。